ビズジン:企業のイノベーションを加速させるメディア
井庭崇のConcept Walk
フューチャー・ランゲージでは、ヴィジョンを構成する要素を、What、Why、Howの形式で記述する。未来ヴィジョンを構成する要素について、そのヴィジョンでは何がよいとされているのか(価値:What)、それはなぜよいのか(理由:Why)、それはどうすれば実現できるのか(方法:How)を書き、それに名前(Name)をつける。
その意味で、フューチャー・ランゲージは、シナリオ・プランニングとよく似ている。しかし、現状から演繹する未来像ではなく、理想像を描き、そこから現在の方に引き寄せる点と、シナリオをつくるのではなく、ヴィジョンをブレイクダウンしたランゲージ(言語)をつくるという点が異なる。
フューチャー・ランゲージは、理想像としてのヴィジョンと、具体的で実践的なアクションの間をつなぐブリッジの役割を果たす。理想像・ヴィジョンはひとつの価値表明であるが、それがどのような要素から成り立つのかを What として明示し、それがなぜ理にかなっているのかを Why として明言する。そして、それを実現するためにはどうすればよいのかが、How の部分で記述される。こうして、ヴィジョンとアクションの橋渡しが可能となる。
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