超高齢・人口減少社会が急速に進む中で経団連が従来までの大企業目線の発想から脱却し、生活者のニーズを踏まえ、生活者目線で新たな市場を創造し、サービスや製品を創発することを唄う画期的な提言だと言われています。
私もこの経団連の提言を拝読させて頂きましたが、団塊の世代が全て75歳以上となる2025年を目標に「若年層の結婚・出産の希望を実現させる」、「高齢化をプラスに変える社会を創る」、「女性の活躍を推進、高齢者の社会参加を促進することで労働力を確保する」、「居住地によるサービスの地理的格差を軽減する」などの社会的課題の解決を全面に掲げ、具体的な事例を挙げながら地域企業とのコラボも含めた異業種間の連携によるオープンイノベーションを強く打ち出しているところが印象的でした。
というわけで本日の午後は、この経団連の提言をテーマにしたフォーラムに登壇させて頂きました。フォーラムの主催は政策分析ネットワーク。かなり驚いたのは日本経団連政策産業本部長が自ら登壇し、この提言の内容についてきめ細やかに説明されたことでした。気合いが入っていますね、経団連。続いて経済産業省のサービス政策課長も霞ヶ関の官僚らしからぬ言語明瞭、意味も明瞭という極めて切れ味の良いプレゼンをされました。さあ、次はうだつの上がらない地方役場の係長さんです、、、って(笑)、完全にアウエィ状態で、ここまで追い込まれたセッションも久しぶりでした。
それにしても背中がゾクゾクするぐらい緊迫感溢れるエクスタシーな討論でした。やはり2025年問題は、それについて語る人たちをとても真剣にさせますね。イノベーションを興すことなく、日本社会がこのまま逝ってしまえば東京オリンピック後にどのような修羅場が待っているかということは誰もが直感的に理解していますからね。
そして夜は「豊かな体験を通した学びフォーラム2016」の懇親会に参加させて頂きました。横浜の自然や社会、人とかかわりながら、体験的な学びを創り出す実践をそれぞれの現場で繰り広げる幼稚園・保育園、小学校、中学校、特別支援学校の保育士や教員たちが100名近く集まった熱気溢れる会でした。
横浜市立飯島小学校がアクセンチュアと情報科学専門学校と連携しながらあれだけ短期間で密度の濃い児童本位のプログラムが展開できたのは、横浜には子どもたちの地域での学びを通して未来の社会を創造しようとする志を持つ教育実践者たちのネットワークが地層のように分厚く、折り重なって存在するからだとあらためて思いました。
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