2016年1月26日火曜日

IoTによる植物工場の活性化に期待

植物工場のシステム制御を支えるIoT


、徳島県徳島市のスタンシステムでは、IBMのクラウド技術SoftLayerを活用して、自動制御式のLED植物工場を展開しています。太陽光の代わりにLED光を当てて植物を育てており、SoftLayer上で動いている制御システムが、LED光の色や照射時間などを厳密にコントロール。これによって栽培効率を高めています。
、植物工場は2009年には全国で約50カ所しかありませんでしたが、2012年には127カ所まで増加。とくに東日本大震災後は、被災地でも津波による塩害や放射能汚染を避けながら栽培できるとあって注目が集まりました。さらに大和ハウス工業、日本GE、パナソニック、富士通といった大企業が植物工場の分野に続々と参入

植物工場の動向に詳しい千葉大学の古在豊樹名誉教授(NPO法人植物工場研究会理事長)は、
「現在、植物工場に参入している企業は200社弱で、うち黒字が確実なのは15%で、黒字化しつつある(単年度では黒字だが、工場建設の減価償却はまだ)のが10%。残りの75%は赤字です」(「週刊エコノミスト」)
と現状の厳しさを述べています

つて異業種から農業分野に進出したものの失敗してしまった例としては、オムロンが挙げられます。1997年、同社が持つ世界屈指のセンシング技術(センサーを利用して物理量や音・光・温度などを計測する技術)を背景に農業に進出。北海道千歳市郊外でトマトの栽培事業を開始しましたが、自然相手の農業は計算通りにはいかず、3年未満で撤退を余儀なくされました。

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