2016年1月27日水曜日

創造的ビジネスをめざしたスマート林業の展開を

創造的ビジネスをめざしたスマート林業の展開を我が国の国土の3 分の2 を占める森林の40%は主に第二次世界大戦以後に植林された人工林である。その面積はおよそ1000 万ha であり、そこには木材として利用可能な資源がおよそ27 億m3 ほど蓄積されている。現在、そのうち毎年1800 万m3 前後の資源が木材として利用されているが、一方、その3 倍程度のおよそ6000 万m3 の木質資源が、毎年、未利用のままで人工林内で増加し続けている。また、これらの人工林を構成する樹木の年齢は今後10 年間に約6 割が50 才を超えようとしており、今まさに木材として利用するための伐採時期に達してきている。一方、このまま、未利用の状態で人工林を放置しておくと、人間社会と同様に、我が国の森林は20 年後には完全に高齢化社会を迎えることになる。このようになると森林は過密度で、樹木の発育が不完全となり、森林の二酸化炭素の固定能力が低下していくことはもとより、過剰に大きくなった樹木が強風や大雪によって倒れることによる山地崩壊の原因となる。さらに、伐採による森林の更新を行わないと、森林の世代交代が推進されず、樹木の年齢構成バランスが著しく偏ることになり、森林機能の持続的な維持や木材の持続的供給が困難になる。

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